−エリート女子学院− |
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指導2 C組教室 |
エリート女子学院では、生徒は高校時代の制服を
着用することが義務付けられている。
出身学校間の競争意識を高めるためだ。
しかも、スカートの丈も成績によって厳しく決められていた。 C組の、お辞儀をすると下着が丸見えになってしまうような短いスカートは成績の悪さを示す屈辱のシンボルなのだ。しかも一度短くした後は戻すことはできない。このスカートは罰でもあり、闘志を沸き立たせる源でもある。 木村玲奈と渡辺美香は、同じ高校の卒業生で、大の親友であった。残念ながら2人そろって受験に失敗し、この学院に入校した。この学院でもよいライバルとしてお互い勉学に励んでいた。 ところがある日曜日の朝、2人はほぼ同時にC組行きを通告されたのだ。2人とも初めてのC組である。 月曜。C組も、授業は普通に行われる。ただ、マンツーマンで教師が付きっきりで指導に当たるので、密度の濃い授業だ。C組が本当に他の組と違うのは、22時も近い11時間目以降だ。 |
第1章 競争 |
第2章 友情 |
第3章 強要 |
第4章 抵抗 |
第5章 激痛 |
第6章 忍耐 |
第7章 限界 |
第8章 名誉 |