エリート女子学院 指導4 職員研修室
第6回戦 瞬発力




亜美は、気がつくと両手縛られて天井から吊るされていた。
一本鞭で100本の鞭痕を柔肌に刻み込まれた亜美は 身体中がきしむように痛かった。
意識は朦朧として、言葉が思うように出てこなかった。

あああ・・・・いたい・・・・・・
もう・・・・だめ・・・・・・・・

では、次はまたこの鞭だ。




いや・・・・もう鞭は・・・・・・
許して・・・・・ください・・・

制限時間内にどれだけ鞭を打てるか。これが今回の課題だ。
持ち時間1分。これを5回戦行う。
鞭の音が80dbを超えたものをカウントする。 合計回数の多いほうが勝ちだ。




もう・・お願い・・です・・・・
こんどから・・がんばります・・・・
だから・・・・・もうやめて・・

では、君から。
用意。
開始。




びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!

鞭の連打が始まった。
胸に、腰に、背中に、お腹に。
鞭の嵐が亜美の身体を襲う。

ぎゃあああああああああああっ!

亜美はたまらず絶叫した。しかし、鞭は止まらない。




びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
はぎゃあああああああああっ!

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
あぐうっ!だあああっ!がああっ!

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
ぐうああっ!があっ!ひぎゃああっ!




やめ!
よし、1分だ。
136回か。まあまあだな。

はぁ・・はぁ・・はぁ・・
あぐっ・・・あうう・・はぁ・・・
はぁ・・はぁ・・はぁ・・・・
もう・・・・あうう・・・・・・

亜美はうめき声だけで言葉にならなかった。




よし。つぎ。
君の番だ。

はぁ・・はぁ・・はぁ・・・
だ・・・・め・・・・あああ・・・

用意。開始。

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!

再び、鞭が嵐となって亜美に襲い掛かってきた。




びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
うぎゃああああああああああっ!

亜美の胸に炸裂した鞭は、そのまま背中に戻ってくる。
往復で与えられる鞭の痛みに、また亜美は絶叫して苦しんだ。

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
はぎゃあああああああああっ!




びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
うぎゃあああっ!あぐううううっ!

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
だああっ!ぎゃあああっ!ぐううっ!

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
あううっ!はううっ!ぎゃあああっ!




やめ。
よし。151回だ。なかなかいいぞ。

はぁ・・はぁ・・はぁ・・
はぁ・・・もう・・・・・・・・
たす・・・・けて・・・・・
いや・・・・・・・・・ああ・・・




しかし、亜美がどんなに苦しんでも、対戦は進んでいった。
2回戦、3回戦・・・・・・・・・
そして、4回戦が過ぎた。
亜美は、ひたすら鞭で打たれ、絶叫し、泣き、苦しんだ。
どんなに頼んでも許される事はなかった。
激しい勢いで打ちつけられる鞭が亜美の身体を痛めつけ続けた。




そして、5回戦目になった。
亜美はもう身体中が痙攣し、意識もほとんどなかった。
かろうじて立っていたが、時折バランスをくずして天井から 吊るされた縄に手首を締め上げられた。
亜美は、肩で息をしていた。

はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・




では、最終回だ。思い切りやってくれ。

もう・・・・・・いや・・・・・・
だめ・・・・・・・・

用意、開始。

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
あうっ!うあっ!あぐううっ!だあっ!

朦朧としていても、亜美は鞭に激しく苦しんだ。




びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
はあああああああっ!くううううっ!

そしてまた1分間、息もつかせない激しい鞭打ちが続いた。

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
あうっ!あうっ!ああああああうっ!




やめ!

ああ・・・・・ううう・・・・・・

亜美は苦しみの表情でうめき続けた。
脚はぶるぶると痙攣している。

もう・・・・・・あああ・・・・

亜美は頭の中は真っ白だった。
127回。ペースが落ちてきたぞ。




さあ、では次、君の番だ。
これが最後だからな。

ああ・・・・・・・・・・・・・・

では、用意。
開始。

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
やあうっ!ぐううっ!ふぎゃああっ!




びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
ああうっ!うぐううっ!ぎゃああっ!

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
ひぎゃあああっ!ううううっ!

びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
がああああうっ!あうっ!あああっ!




もう亜美は苦しみ続けるだけだった。
10回目の地獄のような1分が過ぎた。

やめ。

ああああ・・・・ああああ・・・・・
もう・・・・だ・・め・・・・・

亜美はいつまでも身体に残る痛みに悶え苦しみ続けた。




140回。最高点だな。

あああ・・・・うううう・・・・・

にんまりする講師候補。
しかし、亜美は意識も失いかけながら、いつまでも苦しんでいた。


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