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香弥は両手を縛られ、物置のようなところに連れてこられた。 そこにはリーが待っていた。 カヤ、とお呼びしましょうか?お嬢さん。 仲間を選ぶときは慎重にしなければいけませんよ。 そこには、仲間の陳が立っていた。 あなたは・・・・スパイだったのね。 |
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うちだって国際麻薬捜査官に仲間ぐらいいますよ。 秘密を知ったあなたは即座に殺されるところですが・・・ あなたがこんな特殊なトランクを使うとは思いませんでした。 調べさせましたが、中身を無傷で取り出すには暗証キーを入れるのが一番近道だそうです。 で、その暗証キー、教えてほしいのですがね。 |
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何言ってるの?言うわけないでしょ。 そうですか。 私は薬を商売にしていますが、拷問には薬は使わない主義でね。 では、言いたくなったらいってください。 おい、やれ。 |
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びしーっ!あう! びしーっ!ぎゃう! びしーっ!ぎゃああう! 香弥の身体に鞭がうなりをたてて突き刺さった。 恐ろしい苦痛に香弥の顔が歪んだ。 どうです。この鞭、とっても痛いでしょう。 ほら、小さな棘がびっしりついてるんですよ。 ま、国際麻薬捜査官の忍耐力がどのくらいか、たっぷりと拝見させていただきましょう。 |
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びしーっ!ぎゃああ! びしーっ!ぎゃあう! びしーっ!ぎゃあああっ! 確かにリーの言うとおり、この鞭は凄まじい痛さだった。 一撃ごとに鞭の小さい棘が香弥のチャイナ服を切り裂いて、素肌に刺さっていく。 裂けた部分から覗く白い肌に真っ赤な鞭の痕が刻み込まれていく。 涙がぽろぽろこぼれ、香弥は痛さにのた打ち回った。 |
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びしーっ!ぎゃああっ!いや! びしーっ!ぎゃあああう!あう! びしーっ!ぎゃああっ!痛い! 激痛に香弥は叫び声を上げた。 しかし鞭は容赦なく、逃げることのできない香弥の身体を痛め続けた。 香弥の服はあちこちが裂けていた。 そして香弥の身体の至る所で血が滲んでいた。 香弥は50回ほど鞭で打たれて、やっと小休止が与えられた。 |
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はぁ・・はぁ・・はぁ・・・・・ うう・・・・ああ・・・・・ 香弥はいつまでも苦痛に喘いでいた。 どうかね?しゃべる気になったかね? ふんっ・・言うわけ・・ないでしょ・・・・・ ふーん。がんばりますね。 この鞭は屈強な男でも30も打たれると音を上げます。 細い身体のあなたがどこまで持ちますかな? |
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びしーっ!ぎゃっ! びしーっ!ぎゃああ! びしーっ!ぎゃああっ!痛い! 再びおそろしい鞭が香弥の身体中に苦しみを与えた。 鞭で打たれる度、弾かれたように身体を硬直させて激痛に耐える香弥だった。 もう、服はずたずたになっていた。 しかし、鞭は香弥を責め続けた。 |
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びしーっ!ぎゃああああっ! びしーっ!ぎゃあう!あう! びしーっ!ぎゃああっ!いやあ! いつまでも続く激しい鞭打ちに、香弥の身体はひくひくと痙攣してきた。 香弥は苦痛にただ泣き、のけ反り、絶叫するだけだった。 身体中にはじっとりと汗が滲み出てきた。 あああ・・・痛い・・・痛い・・・。 しかし香弥はひたすら耐えた。 |
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びしーっ!ぎゃあううっ! びしーっ!ぎゃあああああっ! びしーっ!ぎゃあああああああうう! 棘のついた鞭は香弥の柔肌を無惨に切り裂いていく。 香弥はあまりの激痛に、大きな叫び声を上げて苦しみ悶えた。 香弥は歯を食いしばってこの痛みに耐えていた。 しかし、鞭は香弥の身体を襲い続ける。 |
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びしーっ!ぎゃあうっ!いたいっ! びしーっ!あうっ!いやああああっ! びしーっ!ああああうう!だめ! 休みなく打たれる鞭の激しい痛みに、身体中の痙攣が激しくなってくる。 と、同時に、香弥の意識は次第に朦朧としてきた。 ああ・・・もう・・・だめ・・・・ そして、それは香弥に与えられたこの恐ろしい鞭が150回を超えようかという頃だった。 |
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びしーっ!ひぎゃあああっ!もういやあああっ! あああ・・・もう・・・いや・・・・・・・ うわ言のようにつぶやいて、香弥は意識を失った。 150回は打ったか。さすが敏腕と言われるだけはあるな。 こいつはなかなか手強そうだぞ。 ま、時間はある。ゆっくり吐かせてやるとするか。 よし、塩だ。 |
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失神した香弥の身体目掛けて、白い塩が振りかけられた。 身体の汗と混じりあった塩分は、すぐに真っ赤な鞭の傷跡に滲み込んで行った。 あっ!あぎゃ!あああああっ! きゃああああああああああああっ! あう!あう!い!痛い!痛いーっ! いやああああ!あああああっ! 鞭の痛みに勝るとも劣らないその激痛に、あっという間に香弥の意識は呼び戻された。 おお、起きたか。では、続きを楽しんでおくれ。 |
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びしーっ!ふぎゃああああっ!いたいいいっ! びしーっ!ぎゃあうううっ!いやああああああっ! びしーっ!ひぎゃあああっ!あああうううっ! 塩をかけられた傷口に、さらに新しい鞭の痕が刻まれていく。 塩の痛みに加わる激しい鞭の痛み。 そんな想像を絶する苦しみに、香弥は何度も何度も狂ったように泣き叫んだ。 |
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びしーっ!ぎゃあああああっ!いや! びしーっ!うぎゃあああああっ!あっ! びしーっ!ぎゃあああああっ!だめ! 覚醒して新たに香弥に加えられた鞭の痕は100を超えた。 しかし、気が狂いそうな激しい痛みにも、泣き叫びながらも香弥は決して自白することはなかった。 強靭な精神力が香弥を支えていた。 |
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びしーっ!うぎゃあああっ! びしーっ!ぎゃあああああっ! びしーっ!ぎゃあああうううっ! リーが鞭の手を止めさせた。 カヤ。よくがんばるな。だが、痛いだろう。 もうそろそろ吐いたらどうだ? 意識はもうかなり朦朧としていたが、強い意志が香弥の首を横に振らせた。 |
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びしーっ!ぎゃあああっ! びしーっ!うあああっ! びしーっ!ぎゃああっ! すぐに激しい鞭打ちが再開され、その小さな棘たちは香弥の身体に凄まじい痛みと無数の傷痕を刻み始めた。 また香弥の絶叫が始まる。 しかし、長時間に亘る激痛の連続に、香弥の身体はもう反応が鈍くなってきていた。 そして、300回を超える鞭が香弥の身体に打ち込まれた、あるとき。 |
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びしーっ!ぎゃあああっ!あう!あう! あ・・・・う・・・・・ 香弥は激しく身体をそり返したかと思うと、そのまま意識を失った。 思ったよりも手応えがありそうだわい。 これは楽しみじゃ。 |
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