プリンセス・オブ・キアラ レコードNo.2 キアラ暦2月7日
第2章 侵入経路
ララは両手を吊るされた。
おお、この姿も美しいな。
お前は私を鑑賞するために来たのか?
ああ、半分はそうだ。
いや、美しいな。プリンセス・ララ。
あ・・・ありがとう。
このあともう1人やってくる。そいつは俺と違って冷酷無比だ。
悪いことは言わない。その前に話した方がいい。
グリーン・クリスタルの在り処を。
前のやつにも言ったが、そんなものは知らぬ。
そうか。
俺はプリンセスのことを思って言っているのだが。
知らぬものは話しようがない。
遅かれ早かれどうせ自白することになるのだが・・・
そうだ、1ついいことを教えてやろう。
グリーン・クリスタルの防御パワーは完璧だが、1つだけ穴がある。
それが今日だ。
今日?
そう、衛星ベガの新月の日だ。
衛星ベガが太陽に近づくと、防御に穴が開き、我々は侵入できるようになる。
そうか、前回も新月の日・・・
よし。今度は脚も縛ってやろう。
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