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おお。待たせたな。続きを聞かせてもらおう。 真希は自分に強く言い聞かせた。 どんなことをされても、言っちゃだめよ。 そして、少し強い口調で言った。 わたし・・・・言わない。 何だと? そうか。気が変わったか。 |
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じゃ、徹底的に責めてやる。 いいんだな。 男は鞭を真希の首筋に押し付けた。 真希はさっき強い口調で言ったことを後悔した。 あああ・・・鞭はもういや・・・・・・・ でも・・・・・・・ だめよ。 みんなも拷問に耐えているのに、なに弱気なこと考えてるの? 真希は弱気な自分に決別するように言った。 |
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どんなことされたって・・・絶対に言わない! 男はびくっとしながら言った。 何だと?じゃ遠慮しないで行くぞ。 覚悟はいいか! 言わない! 言わない・・・いわない・・・ さあ!苦しめ! |
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びしっ!あうっ! びしっ!うぐっ! びしっ!うああっ! すさまじい勢いで鞭が真希の身体に飛んできた。 鞭が真希の細いウエストに巻きついて激しい音を立てた。 恐ろしい痛みが立て続けに真希を襲った。 |
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びしっ!はあっ! びしっ!ああっ! びしっ!ぐあああっ! 既に限界を超えているであろう真希の身体は鞭の苦痛に泣き叫んだ。 鞭の痕に鞭の痕が重なって、真希の身体中が真っ赤に腫れていた。 その鞭痕に次々と鞭が叩きつけられる。 |
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びしっ!いやっ! びしっ!ぐああっ! びしっ!はあうっ! 息もつかせないほど激しく鞭が飛んでくる。 真希は鞭の痛みが少しも和らがないうちに次の痛みを味わった。 鞭の痛みにのけぞると、涙が飛び散る。 |
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びしっ!うあっ! びしっ!くああっ! びしっ!はああっ! 一本鞭は、わき腹で巻きついてきて、すさまじいスピードで真希の身体に突き刺さる。 鞭の一撃ごとに激しい激痛が真希を襲った。 真希は身をくねらせて痛みにもがき苦しんだ。 |
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びしっ!やあっ! びしっ!うああっ! びしっ!くああっ! いつまでも果てしなく続く一本鞭の嵐。 鞭で打たれるたびに、真希は苦痛に顔を歪めて苦痛の叫び声を上げた。 でも、どんなに泣いても叫んでも、一本鞭は次々と真希に襲い掛かってきた。 |
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びしっ!あうっ! びしっ!いやあっ! びしっ!があっ! 真希はもう、泣き叫ぶことしかできなかった。 あああ・・・いつまで続くの? 真希はまた絶望の淵に引きずり込まれていった。 |
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びしっ!だああっ! びしっ!うあっ! びしっ!くうっ! 泣き叫びながら、真希は朦朧とした頭の中で助けを求めていた。 おとうさん・・・・・たすけて・・・ わたし・・・もう・・・だめ・・・・・ |
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びしっ!あっ! あああ・・・・・ん・・・・・・・・ 50以上の連続鞭を浴びて、真希は壊れるようにがっくりと意識を失った。 |
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こら!寝るんじゃない! 男は失神した真希を鞭で打ち続けた。 びしっ!・・・ びしっ!・・・ びしっ!・・・ びしっ!・・・あああ・・・・・・・ 何度かの鞭で、真希はまた苦しみの世界に引きずり出された。 |
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おお、起きたか。 どうする。まだ続けるか? おい、いい加減に吐け! 男が真希の顔に鞭を押し付けながら言った。 真希の心は絶望のあまり壊れてしまいそうだった。 もう・・・もう・・・・・・・ いや・・・・・・・ もう・・・ゆるして・・・・・・・ |
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許して欲しかったら吐け! そう言いながら男は鞭の柄を真希のみぞおち辺りに押し付けた。 うっ・・・・ 吐けば許してやる! 男はぐいぐいと力を込めた。 ああああああ! |
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真希は苦しみながら、自分自身に語りかけた。 真希。がんばるのよ。おねえちゃんも有希も、同じような、いや、もっとひどい拷問に遭っているかもしれないの。 がんばれ。真希。 そして、静かに言った。 ああああ・・・・私は・・・・・・ 言わない・・・ |
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そうか!じゃ、喰らえ! びしっ!はああっ! びしっ!いたああっ! びしっ!くああっ! すかさず、鞭が飛んできた。 この痛さを味わうと、すぐ自白しなかったことを後悔する。 でも、言っちゃだめ。言っちゃだめよ。 |
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痛いか! びしっ!ぐああっ! びしっ!いやああっ! びしっ!くううっ! 再び真希はただ叫ぶだけの人形になった。 鞭の痛みに反応してのけぞり、泣き、苦しみ、叫ぶだけだった。 もう何も考えていなった。ただ鞭の嵐が過ぎ去るのをじっと耐えるだけだった。 |
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痛かったら吐け! びしっ!くああっ! びしっ!があああっ! びしっ!ふあっ! 耐えても耐えても、新たな痛みが与えられる。 次から次へと痛みが襲ってくる。 その痛みに、また耐える。 真希はじっと痛みに耐えていた。 |
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吐くんだ! びしっ!うがああっ! びしっ!あううううっ! びしっ!くあああっ! もういくつの鞭をその細い身体で受け止めたのだろう。 真希は恐ろしい拷問に必死で耐えていた。 |
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吐かないか!
びしっ!いやああああっ! びしっ!ぎゃあああっ! びしっ!ぐああああっ! 真希はもうちゃんと立っていられなかった。 ぶるぶる震えながら、今にも崩れ落ちそうだった。 気力だけで立っていたが、それももう続かなかった。 |
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吐けええっ! あう!あ! ・・・・・・・う・・・ん・・・・ 容赦のない連続鞭の激痛に、真希は何度目かの失神をした。 |
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