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真希が一本鞭の苦しみにのた打ち回っている頃、隣の部屋に意識をなくした長女の亜希が担ぎ込まれてきた。 男が亜希を椅子に座らせて両手を後ろに縛りつけると、亜希は意識を取り戻した。 なに?・・・ここはどこなの?・・・あなたは? 気がついたか。では聞きたいことがある。話してくれればすぐに帰してやる。だから正直に言うんだ。いいな。 親父から渡されたものはどこにある? |
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薬のせいで頭はまだぼーっとしていたが、亜希はすぐに状況を理解した。 亜希は、勤務先の病院の裏口で、薬を嗅がされて意識をなくした。それからどのくらいたったのだろう? そして、この部屋。怪しい男。 そう、そうよ。昨日渡された封筒。何かあったら警察に行けと言う父の言葉・・・ それらが瞬時に結びついて、ここで何も話してはいけない、ということはしっかりと認識した。 あなたは誰なのですか?なんでこんなことをするのですか? 亜希はしっかりとした口調で尋ねた。 |
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びしっ!あっ! 男は何も言わず、いきなり鞭を振り上げ、亜希の太ももを打った。 い、痛い! いつの間にか白衣のズボンを脱がされていて、あらわになっている亜希の白い太ももに、うっすらと赤い線が刻まれた。 痛い。何するんですか。 やめてください。 |
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びしっ!あうっ! びしっ!うっ! びしっ!うぐっ! またもや男は何も言わず、亜希の太ももに鞭を今度は連打した。 亜希は太ももに鋭い痛みを感じて、思わず顔を歪めてうめき声を上げた。 あああ・・・痛い・・・・ |
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おい。聞かれたことに答えるんだ。でないと痛い目に合うぞ。 もう一度聞く。親父から渡されたものはどこにある? ・・・何のことか・・・・わからないわ・・・・ 父とは最近話してないし、それに、何か渡されたりなんてしてないわ。 そうか。 覚えておけ。俺は気が短いんだ。 |
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びしっ!あっ! びしっ!いたいっ! びしっ!うっ! 男は亜希の脚を鞭で力いっぱい打ち始めた。 ひゅう、ひゅう、と鞭が風を切る音がする。 その合間に、柔肌に突き刺さる鞭の音と、亜希の苦しみに喘ぐ叫び声が交互に響いた。 |
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びしっ!うあっ! びしっ!はあっ! びしっ!あぐっ! 次々と休む間もなく亜希の太ももに鞭が飛んでくる。本能的に鞭から逃れようとしてもがく亜希。 しかし、両手が後ろでぎっちりと縛られていて身動きできなかった。 激しい痛みに亜希の目からは涙が溢れてきた。 |
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びしっ!あああっ! びしっ!いやあっ! びしっ!ふああっ! 鞭が太ももに打ち込まれる度に、亜希は大きな叫び声を上げた。 太ももが熱くなってくる。激しい鞭打ちが亜希の身体を苦しめ続けた。 もういや!やめて! 亜希は叫びたかったが、声にならなかった。 |
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びしっ!あう!いたいっ! びしっ!あうっ! びしっ!あぐっ! 白い素肌に赤い線が何本も刻まれていく。始めはうっすらとした赤みが次第に濃い赤色になっていく。涙があふれ出てくる。 そして、鞭が50も続いただろうか。男は手を止めた。 |
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はあ・・はあ・・はあ・・痛い・・いや・・ ああ・・もう・・いや・・ああ・・痛い・・ 息つく間もなく激しく鞭で打たれ続けた亜希は、鞭が止まっても大きく息をして苦しんでいた。 俺は気が短いと言っただろう。 どうだ。もう正直に言う気になったか? |
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いや・・もう鞭は・・いや・・・・・・・ もう・・・・やめて・・・・おねがい・・・・・ お願いします・・・・・・・・・・・ さあ。親父から渡されたものはどこにあるか言うんだ。 亜希は泣き出しそうになった。 痛い。痛い。もういや。これ以上こんな痛みに耐えるなんて考えられない。 でも、話すわけにもいかない・・・・ |
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お願いします。信じてください。 何ももらってません。 そうか。 男は短く言うと、鞭を振り上げた。 いやあああああっ! 亜希の叫び声を合図にしたかのように、鞭の連打が再び始まった。 |
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びしっ!あうっ! びしっ!あああっ! びしっ!ぎゃっ! 男は無言で鞭を打ち続けた。 鞭で真っ赤に染まった太ももに激しい痛みが襲った。 鞭で打たれるたびに、亜希は叫び声を上げて、のけぞって苦しんだ。 |
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びしっ!ぐあっ! びしっ!ふがっ! びしっ!あぎゃっ! 涙が次々とあふれ出てくる。 苦しんでも苦しんでも、亜希は鞭から逃れることはできなかった。 いつまで亜希は苦しめばいいのだろう。 それは、自白するまで決して許してもらえない、地獄のような拷問だった。 |
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びしっ!はあっ! びしっ!あうぐっ! びしっ!うがあっ! もう、亜希は100も激しい鞭をその太ももに受けただろうか。 亜希の太ももはいつまでも続くすさまじい痛みに痙攣し始めた。 もういやあああああ! 亜希は心の中で叫び続けた。 |
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もう一度言うぞ。 親父から何をもらった?さあ、言うんだ! はあ・・はあ・・はあ・・はあ・・はあ・・ 亜希はこんなにつらい目に合っても、全くそのことを話そうなどと思いもしなかった。 ああ・・知らない・・私は・・・知らない・・・ そうか。言わないなら、続けるぞ。 |
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びしっ!ひぎゃあっ! びしっ!うぎゃあっ! びしっ!ぎゃああっ! 亜希の太ももへの激しい鞭打ちが再開された。 赤く染まった亜希の太ももに、激しい鞭が雨あられのように降り注ぐ。 鞭で打たれるたびに、亜希は苦しみもがいた。 |
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びしっ!ぎゃあっ! びしっ!あぎゃっ! びしっ!ぐああっ! 鞭は、亜希の白い太ももめがけて次々と飛んでくる。亜希はどうもがいてもその激痛から逃げることはできなかった。 鞭が、亜希の柔らかな太ももで激しい音を立てて弾ける。 鋭い痛みに亜希は泣き叫んだ。 しかし、どんなにもがいても後に縛られた手は動きもしなかった。 |
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びしっ!がああっ! びしっ!うぎゃっ! びしっ!ぎゃああっ! 脚はすさまじい鞭の痛みに激しく痙攣していた。 鞭の一撃ごとに亜希は激痛にびくん、びくんと身体を震わせていた もう・・いや・・・やめて・・・・ 亜希は朦朧とした頭の中で叫び続けていた。 |
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びしっ!ふぎゃあああっ! びしっ!ぎゃああああっ! びしっ!あぎゃっ!あ!あああ・・・・ん・・・ しかし、今まで鞭など経験したこともない亜希にとって、こんな凄惨な鞭打ちはあまりに過酷だった。 亜希は、ひときわ大きな声で絶叫したと思うと、がっくりと意識を失った。 |
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