プリンセス・オブ・キアラ セカンドステージ レコードNo.9 キアラ暦8月7日
第1章 リリ

ララは壁に向かって後ろ向きに両手を縛られていた。
プリンセス。今日はそこでゆっくりしていろ。
うん?こいつは何を言っているのだ?
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びしーっ!
ああっ!
激しいゴーモン鞭の音と少女の叫び声が聞こえてきた。
リ、リリちゃん?!
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ララおねえさま!
リリは星の南半球を治めるララの叔父の1人娘、つまりララのいとこだ。
お前がなかなか吐かないのでこいつに協力してもらうことにした。
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びしーっ!
あああっ!いたいっ!
やめろ!その子は何も知らない。
そんなことは知っている。こいつを助けたかったら吐け!
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びしーっ!びしーっ!びしーっ!
ぎゃああっ!いたいっ!いやあああっ!
初めて受けるゴーモン鞭の激痛にリリは叫び続けた。
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なんと卑怯な!その子を責めるのはやめろ!
おねえさま!いたいいっ!あああっ!
鞭は30ほどで止まったが、リリは涙を流して苦しんでいた。
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さあ、どうだ?吐く気になったか?
わたしは、何も知らぬ。
そうか、ではもっとこいつを痛めつけてやろうな。
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