機密捜査官J File-7 三姉妹を救出せよ
第5章 ≪真希≫背中鞭打ち




亜希への拷問が再開されると同時に、真希へ拷問も再開された。
姉と同じように、失神している真希を鞭で目覚めさせることから始まった。
200以上の鞭に耐え抜いて2度も失神をした真希は、ぐったりと身体を手枷に預けていた。

おい!起きろ!

男が、真希の背中目掛けて鞭を振り下ろした。




びしっ!う
びしっ!うう
びしっ!うああっ!ああ!いたいいっ!

真希は背中にすさまじい痛みを感じて意識を取り戻した。
真希は目覚めるなり、鞭の痛みに泣き叫んだ。
真希はまた現実に引き戻された。




おい!もういい加減に吐くんだ!
おやじから何か受け取っただろう!
どこにある!

鞭を手にした男が真希に近づいてくる。

あああ・・・・いや・・・・・・・
わたし・・・・・・・何も・・・・・

真希はやっとの思いで答えた。




そうか。
じゃ、もっとこの一本鞭で苦しみたいってことか?

真希はもう1回たりともこの鞭を受けて耐えられるとは思わなかった。

いや・・・お願いです・・・・・・・
もう・・・鞭は・・・・・・・・
ゆるして・・・ください・・・・・・

泣きながら訴える真希の声は震えていた。




よし、今度はその細いウエストだ。
さっきまで手加減して尻を打ってやったが、こっちの方が痛い。

え?手加減???

その言葉だけで真希は気が遠くなりそうだった。

これまでの苦しみが手加減なの・・・・
わたし・・・・きっともう耐えられない・・・・・
おとうさん・・・・助けて・・・・・・・




連続鞭打ちだ!行くぞ!

びしっ!ぎゃあああっ!

鞭が真希のわき腹に飛んできた。
焼け付くようなすさまじい痛みが真希を襲った。

ぐうううっ!痛いっ!

しかし、鞭は次から次へと襲ってきた。




言え!

びしっ!ひぎゃあああっ!
びしっ!うぎゃああああっ!
びしっ!いぎゃあああっ!

細いウエストで受け止める鞭は、激しい痛みとなって真希を苦しめた。
息つく間もなく、鞭が飛んでくる。
でも、どんなに泣いても、決して許されることはなかった。




言うんだ!

びしっ!ぐあああっ!
びしっ!はあああっ!
びしっ!ぎゃあああっ!

真希は激痛に絶叫し続けた。
30ほど真希のウエストに鞭を打つと、男は鞭の手を止めた。




ああ・・ああ・・ああ・・・

真希は大きく身体全体で息をしていた。
どうだ?もう自白する気になっただろう。

さあ言え。親父から何を渡された?

ああ・・・ああ・・・ああ・・・・

真希はもうこれ以上耐えられないと思った。




おい!どうした!
吐かないなら続けるぞ!

真希は真剣に迷っていた。

もう・・もう耐えられない・・・・
でも・・・・でも言えない・・・・

しかし、真希が葛藤に苦しんでいる間に、次の連続鞭打ちが始まってしまった。




言え!

びしっ!あう!いたいっ!
びしっ!やああああっ!
びしっ!くああああっ!

鞭に打たれている間、真希はただ泣き叫ぶだけだった。
激痛。ひたすら激痛が続いた。




言わないか!

びしっ!ぐぎゃああっ!
びしっ!はああああっ!
びしっ!ぎゃあああっ!

真希はもう、おかしくなりそうだった。
すさまじい痛みが、次々と訪れる。




まだか!

びしっ!あううううっ!
びしっ!うああっ!
びしっ!ひいいっ!

連続鞭のすさまじい痛みに、ふーっと意識が遠のきそうになる寸前で、鞭が止まった。




ああ・・・ああ・・・ああ・・・

真希はもうまともに立っていられなかった。
脚がぶるぶると痙攣して、鞭打ちのすさまじさを物語っていた。

まだ続けるか?

真希は無意識に首を振った。

では、正直に言え!




ああ・・・ああ・・・それは・・・・・

まだ続けて欲しいのか!

いや・・・・いや・・・・・・・

続けるぞ・・・・・・

いや・・・・・・やめ・・・て・・・・・




真希は精神的にももう限界だった。
これ以上の鞭など想像だにできなかったが、しかし、封筒のことを話してはいけないことも、頭の片隅から離れなかった。

言わないようだな。
では仕方がない。続けようか。

その言葉に絶望しながらも、真希にはもう抵抗する力もあまり残っていなかった。

い・・・や・・・・・・




吐け!

びしっ!ぎゃっ!
びしっ!うああっ!
びしっ!ひぎゃああっ!

立っていられないぐらいに体力を消耗していた真希だったが、鞭で打たれると弾かれように泣き叫んだ。




吐くんだ!

びしっ!くあああっ!
びしっ!ああうっ!
びしっ!うあああああっ!

真希は身をくねらせて、痛みに悶え苦しんだ。
いつまでも、いつまでも。




吐かないか!

びしっ!はあああっ!
びしっ!いぎゃああっ!
びしっ!ぐあああっ!

真希はもう壊れる寸前だった。
そして、この細い真希の身体への鞭打ちが300を数えようと言う頃





言え!

びしっ!ぎゃああああああっ!あう・・・ん・・・・

真希は何度目かの失神をした。


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