機密捜査官J File-7 三姉妹を救出せよ
第2章 ≪亜希≫ 太もも鞭打ち




真希が一本鞭の苦しみにのた打ち回っている頃、隣の部屋に意識をなくした長女の亜希が担ぎ込まれてきた。
男が亜希を椅子に座らせて両手を後ろに縛りつけると、亜希は意識を取り戻した。

なに?・・・ここはどこなの?・・・あなたは?

気がついたか。では聞きたいことがある。話してくれればすぐに帰してやる。だから正直に言うんだ。いいな。
親父から渡されたものはどこにある?




薬のせいで頭はまだぼーっとしていたが、亜希はすぐに状況を理解した。
亜希は、勤務先の病院の裏口で、薬を嗅がされて意識をなくした。それからどのくらいたったのだろう? そして、この部屋。怪しい男。
そう、そうよ。昨日渡された封筒。何かあったら警察に行けと言う父の言葉・・・
それらが瞬時に結びついて、ここで何も話してはいけない、ということはしっかりと認識した。

あなたは誰なのですか?なんでこんなことをするのですか?

亜希はしっかりとした口調で尋ねた。




びしっ!あっ!

男は何も言わず、いきなり鞭を振り上げ、亜希の太ももを打った。

い、痛い!

いつの間にか白衣のズボンを脱がされていて、あらわになっている亜希の白い太ももに、うっすらと赤い線が刻まれた。

痛い。何するんですか。
やめてください。




びしっ!あうっ!
びしっ!うっ!
びしっ!うぐっ!

またもや男は何も言わず、亜希の太ももに鞭を今度は連打した。 亜希は太ももに鋭い痛みを感じて、思わず顔を歪めてうめき声を上げた。

あああ・・・痛い・・・・




おい。聞かれたことに答えるんだ。でないと痛い目に合うぞ。
もう一度聞く。親父から渡されたものはどこにある?

・・・何のことか・・・・わからないわ・・・・
父とは最近話してないし、それに、何か渡されたりなんてしてないわ。

そうか。
覚えておけ。俺は気が短いんだ。




びしっ!あっ!
びしっ!いたいっ!
びしっ!うっ!

男は亜希の脚を鞭で力いっぱい打ち始めた。
ひゅう、ひゅう、と鞭が風を切る音がする。
その合間に、柔肌に突き刺さる鞭の音と、亜希の苦しみに喘ぐ叫び声が交互に響いた。




びしっ!うあっ!
びしっ!はあっ!
びしっ!あぐっ!

次々と休む間もなく亜希の太ももに鞭が飛んでくる。本能的に鞭から逃れようとしてもがく亜希。
しかし、両手が後ろでぎっちりと縛られていて身動きできなかった。
激しい痛みに亜希の目からは涙が溢れてきた。




びしっ!あああっ!
びしっ!いやあっ!
びしっ!ふああっ!

鞭が太ももに打ち込まれる度に、亜希は大きな叫び声を上げた。
太ももが熱くなってくる。激しい鞭打ちが亜希の身体を苦しめ続けた。

もういや!やめて!

亜希は叫びたかったが、声にならなかった。




びしっ!あう!いたいっ!
びしっ!あうっ!
びしっ!あぐっ!

白い素肌に赤い線が何本も刻まれていく。始めはうっすらとした赤みが次第に濃い赤色になっていく。涙があふれ出てくる。
そして、鞭が50も続いただろうか。男は手を止めた。




はあ・・はあ・・はあ・・痛い・・いや・・
ああ・・もう・・いや・・ああ・・痛い・・

息つく間もなく激しく鞭で打たれ続けた亜希は、鞭が止まっても大きく息をして苦しんでいた。

俺は気が短いと言っただろう。
どうだ。もう正直に言う気になったか?




いや・・もう鞭は・・いや・・・・・・・
もう・・・・やめて・・・・おねがい・・・・・
お願いします・・・・・・・・・・・

さあ。親父から渡されたものはどこにあるか言うんだ。

亜希は泣き出しそうになった。

痛い。痛い。もういや。これ以上こんな痛みに耐えるなんて考えられない。
でも、話すわけにもいかない・・・・




お願いします。信じてください。
何ももらってません。

そうか。

男は短く言うと、鞭を振り上げた。

いやあああああっ!

亜希の叫び声を合図にしたかのように、鞭の連打が再び始まった。




びしっ!あうっ!
びしっ!あああっ!
びしっ!ぎゃっ!

男は無言で鞭を打ち続けた。
鞭で真っ赤に染まった太ももに激しい痛みが襲った。
鞭で打たれるたびに、亜希は叫び声を上げて、のけぞって苦しんだ。




びしっ!ぐあっ!
びしっ!ふがっ!
びしっ!あぎゃっ!

涙が次々とあふれ出てくる。
苦しんでも苦しんでも、亜希は鞭から逃れることはできなかった。
いつまで亜希は苦しめばいいのだろう。
それは、自白するまで決して許してもらえない、地獄のような拷問だった。




びしっ!はあっ!
びしっ!あうぐっ!
びしっ!うがあっ!

もう、亜希は100も激しい鞭をその太ももに受けただろうか。
亜希の太ももはいつまでも続くすさまじい痛みに痙攣し始めた。

もういやあああああ!
亜希は心の中で叫び続けた。




もう一度言うぞ。
親父から何をもらった?さあ、言うんだ!

はあ・・はあ・・はあ・・はあ・・はあ・・

亜希はこんなにつらい目に合っても、全くそのことを話そうなどと思いもしなかった。

ああ・・知らない・・私は・・・知らない・・・

そうか。言わないなら、続けるぞ。




びしっ!ひぎゃあっ!
びしっ!うぎゃあっ!
びしっ!ぎゃああっ!

亜希の太ももへの激しい鞭打ちが再開された。
赤く染まった亜希の太ももに、激しい鞭が雨あられのように降り注ぐ。
鞭で打たれるたびに、亜希は苦しみもがいた。




びしっ!ぎゃあっ!
びしっ!あぎゃっ!
びしっ!ぐああっ!

鞭は、亜希の白い太ももめがけて次々と飛んでくる。亜希はどうもがいてもその激痛から逃げることはできなかった。
鞭が、亜希の柔らかな太ももで激しい音を立てて弾ける。
鋭い痛みに亜希は泣き叫んだ。
しかし、どんなにもがいても後に縛られた手は動きもしなかった。




びしっ!がああっ!
びしっ!うぎゃっ!
びしっ!ぎゃああっ!

脚はすさまじい鞭の痛みに激しく痙攣していた。
鞭の一撃ごとに亜希は激痛にびくん、びくんと身体を震わせていた

もう・・いや・・・やめて・・・・

亜希は朦朧とした頭の中で叫び続けていた。




びしっ!ふぎゃあああっ!
びしっ!ぎゃああああっ!
びしっ!あぎゃっ!あ!あああ・・・・ん・・・

しかし、今まで鞭など経験したこともない亜希にとって、こんな凄惨な鞭打ちはあまりに過酷だった。
亜希は、ひときわ大きな声で絶叫したと思うと、がっくりと意識を失った。


プロローグへ戻る

第3章へ

当サイトの内容の無断使用は固くお断りします。