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うううう・・・・ 香織は失神の中にいた。 シュー。 意識の遠くで蒸気の出る音がした。 はっ? 香織は無意識に身体を固くした。その瞬間。 |
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ぎゃああああ! 熱くなったアイロンが無造作に香織のお尻に当てられた。 香織の身体が跳ね上がった。 あ!あつい! 思わず声が出る。 ほんの1秒ほどであったが、それはそれはすさまじい熱さだった。 |
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ぎゃあああああああ! あついいいい! 再びアイロンが香織のお尻に当てられる。 こんどは少し長かった。 地獄のようなアイロンの熱さが香織の身体に襲いかかる。 香織はただただ、絶叫して、もがき、苦しんだ。 |
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アイロンが離れたあとも香織は熱さにお尻をくねらせる。 あ・・あ・・あ・・ あつい・・・ どうかね。アイロンの熱さは? 今度こそ話す気になるだろう。 悪いことは言わない。早く吐いた方がいい。 写真はどこに送った? わ・・私は・・・絶対に・・・言わない・・・ |
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再び焼けたアイロンが香織のお尻に当てられる。 ぎゃあああ。いやあああああ。 再び香織の身体は硬直し、痛みが全身を襲う。 香織は絶叫しながら恐ろしい熱さに耐えた。 5秒ほどが香織には永遠の時間にも思えた。 無意識に涙が流れてくる。 いやあああ!熱い! |
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言え! ぎゃあああああああ。 香織の絶叫が地下室に響き渡る。 あ!熱い!熱い! 熱いいいいいいっ! しかし、休む間もなく灼熱の地獄が香織を襲う。 ぎゃあああああああ! |
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熱いか?許して欲しかったら吐くんだな。 え?吐け! いやあああああ! あついいいいい! アイロンが香織の身体に当てられては離され、また当てられる。 ぎゃあああああああ。 そのたび香織は硬直し、絶叫する。 |
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きゃあああああああああ! 何度も何度も焼けたアイロンを押して付けられた香織は、再び失神する寸前だった。 うう・・・もう・・・いや・・・ う・・・あつ・・い・・・うう・・・ あああ!もうこの地獄から逃れたい・・・ だ、だめ!話してはいけない! 香織は薄れる意識の中で首を振った。 |
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よし!何としてでも吐かせてやる! 覚悟しろ! おい。吐くまで離すな。 命令された男はアイロンを香織の身体に思い切り押し付け、いつまでも離さなかった。 ぎゃああああ・・いやあああああ・・・ ぎゃあああああああああああ! 香織は苦しみ、悶え、叫びつづけた。 ぎゃあああああああああ!あ・・・・・・ 断末魔の叫びを残して、香織は失神した。 |
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おい、続けるんだ! 早く吐かせなければ!時間がない! 社長は男からアイロンを取り上げた。 失神した香織にアイロンが押し当てられる。 ぎゃう! あう!あう!ああああああああ! 激しい熱さに香織は意識を取り戻した。 |
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言え! ぎゃああああ。 言うんだ! いやああああ。 言わないか! ああああああ。 何度も、しかも長い間、アイロンが香織の柔肌を焼いた。 |
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叫び声がこだまする。 涙がとめどなく溢れて出てくる。 あつい。あつい。あああ。あつい。 もう許してください。口をついて出そうになるのをこらえる。 そして、いつ終わるかもわからないこの苦しみに、香織はひたすら耐える。 だが、いつまでも地獄の苦しみは続く。 言え! ぎゃああああ。 |
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いい加減に吐け! 社長はいつまでもアイロンを香織のお尻に押し付ける。 きゃああああ。ああああ。あああああ。 まだか! ぎゃあああ。いやああああ。うあああああ。 言え! ぎゃあああああ。ああ・・あ・・・・・・。 |
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香織はアイロンの地獄のような熱さに何度しゃべってしまおうかと思ったことか。 しかし、香織はこの地獄にも耐えたのだった。 耐えて耐えて耐え抜いて、 そして香織は、何度目かの失神をした。 |
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