|
お嬢さん。 君は大変なのものを撮影したようだね。 写真はどこかへ送ったのか?え? どうしても吐いてもらうよ。 社長の沖田は細い一本の鞭を香織目掛けて振り下ろした。 ひゅっ。と鞭が風を切る音がした。 ぴしーーーっ! 鋭く、乾いた、香織の肌を切り裂く音が地下室に響き渡った。 |
|
ぎゃあああああっ! 今度の鞭は、まるで今までの鞭がおもちゃかと思えるほどすさまじい痛さであった。 香織は思い切り身体を延ばして、苦痛を受け止めた。 あううう・・・いや・・・ 思わず声が漏れる。 |
|
びしーっ! 次の鞭が柔らかな香織の胸に打ち込まれた。 ぐあああっ! いやああ!痛い! 焼け付くような痛みが走り、やがて身体中に広がる。 しかし痛みが遠ざかることなく、次の激痛がやってくる。 |
|
びしーっ! ぎゃあああうっ! 今度は腰のあたりだ。 鞭で打たれるたびに地獄のような激痛が香織を襲う。 香織は苦痛に表情が歪む。 あう・・あう・・いた・・・ |
|
びしーっ!ぎゃう! びしーっ!ぎゃあっ! びしーっ!ぎゃああ! いやー!いたい!いたいいい! いやだったら言え!早く言うんだ! あの写真をどこへ送った!おまえは何者だ? ・・・・言わないって・・ば・・・・ |
|
吐け! びしーっ!ぎゃあああ! びしーっ!いやあああ! びしーっ!ぎゃああっ! 無言の香織は一本鞭の洗礼を何度も何度も受けた。 肌を切り裂かれるような、焼け付くような痛みが香織を襲う。 地獄のような、苦痛だった。 鞭は続く。 |
|
びしーっ!ぎゃあっ! びしーっ!ぎゃああ! びしーっ!ぎゃあうっ! 息つく暇もなく、香織は一本鞭の激痛に絶叫する。 しかし、すぐ次の鞭が新たな激痛を香織に与える。 セーラー服の下の香織の肌には無数の鞭の跡が刻み込まれる。 社長は20回ほど香織を鞭で打つと、手を止めた。 |
|
あうう・・・うう。もう・・・いや・・ おい、いやなら吐くんだ。 写真はどうした?誰に頼まれた?吐け! どんなに・・・責められたって・・・ 言わない・・・ くそ!早く吐け! |
|
びしーっ!ぎゃああああ! びしーっ!ぎゃああううう! びしーっ!ぎゃあああああああ! 鞭のすさまじい音と香織の絶叫が地下室に響き渡る。 ひゅうひゅうと音を立てて一本鞭が何度も振り下ろされる。 香織はただ絶叫して激痛に耐え続けた。 鞭。鞭。鞭。 香織は苦痛に顔はゆがみ、じっとりと脂汗をかいていた。 |
|
しかし、香織の受けたどんな訓練も、この恐ろしい鞭の前では全く無力だった。 一本鞭が50も続いた頃。 ぎゃああああ!あああ!ああ! あ・・・・・あ・・・・う・・ ついに香織は失神した。 |
|
びしーっ!びしーっ!びしーっ! しかし、社長は冷酷にも意識のない香織を鞭で打ちつづけた。 う!ぐ!うあああああ!いやああああ! 香織は3回目の鞭でまた意識を取り戻した。 息を吹き返した香織の身体に、社長は更に激しく鞭を振り下ろす。 |
|
びしーっ!ぎゃあうう! びしーっ!ぎゃあああうっ! びしーっ!ぎゃあああっ! 再び一本鞭の地獄が香織を痛めつける。 いや・・いたい・・・・もう・・いや・・・ やめて欲しいだろ?なら吐くんだ。 香織は無言で首を振る。 |
|
社長は鞭を振り下ろす。 鞭がうなりをたてて香織の身体を襲う。 びしーっ!ぎゃああああっ! びしーっ!ぎゃああああうっ! びしーっ!ぎゃあああああっ! 香織の意思も、この苦痛の連続に、 もう、とっくに限界を超えているだろう。 しかし、仲間への信頼のみが香織を支えていた。 もう吐いたらどうだ? |
|
びしーっ!ぎゃあああああ! びしーっ!ぎゃああああっ! びしーっ!ぎゃううああっ! 香織はもう身体中が痙攣していた。 朦朧とした意識の中で、香織はただ、耐えた。 しかし、それも長くは続かなかった。 言え! びしーっ! |
|
あう!・・うう・・・う・・・ん・・・ 何10回目かの鞭が香織に激痛を与えたとき、香織は再び失神した。 そのころ・・・ 早紀に届いたメールが何度か携帯を振動させて止まった。 早紀の携帯はバッグの中だった。 |
プロローグへ戻る
第5章へ |