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あれからどのくらい経ったのだろうか?
香織は意識を取り戻した。しかし、太腿もお尻もまだまだ痛みが残っている。 身体が泥のように重い。 香織は両手を縛られて天井から吊るされていた。足先はかろうじて床に着いている。 相変わらず、目隠しはされていた。 部屋には誰もいないようだ。 |
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縄が解けないかと手を動かしていると、男が帰ってきた。 おや、お目覚めか? では、続きを始めますか。 香織の正直な心は、もう、この苦痛から逃れたかった。 しかし、これから始まる拷問に耐えぬくことを固く決心した。 仲間を信じて。仲間を守るために。 香織は身体を硬直させて、次の苦痛に備えた。 |
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ばしっ! あうっ! やってきたのは、先ほどの細い竹を束ねた笞だった。 しかし、今度は身体を伸ばしている分、痛みが激しいように思えた。 きっと、耐えてみせる。 香織は改めて心に誓った。 |
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ばしっ!あううっ! ばしっ!あうっ! ばしっ!ああっ! 笞は香織の細いウエストを責めたてる。 拷問に耐えると心に誓っても、激痛に思わず声が漏れる。 香織は痛みにお尻を振って耐えた。 |
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もっと踊ってもらおう。 そう言いながら、男は笞で香織の腰を打ち続ける。 ばしっ!あううっ! ばしっ!あうっ! ばしっ!あううっ! 香織はいきなり、50回ほど笞に打たれた。 お尻よりも細いウエストに打ち込まれる方が激しい痛みを伴う。 みるみるうちに香織のウエストの周りが腫れあがってくる。 |
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いったい、お前は誰だ? 何をしていた? え? 香織は渾身の力を込めて叫んだ。 言わないわ! よし!何がなんでも吐かせてやる! |
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ばしっ!あうううっ! ばしっ!あああっ! ばしっ!あうっ! 笞が香織の身体に打ち込まれるたびに、激痛に香織の身体は伸び上がる。 顔は苦痛に歪む。 先ほどからの拷問で、意識が朦朧としている。 |
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ばしっ!あっ! ばしっ!あうっ! ばしっ!ああうっ! 今度は何回続くのだろう。 そう考えながら、香織は激痛に耐えた。 ううう。痛い。 はやく。早紀。はやく助けて。おねがい。 |
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ばしっ!ばしっ!ばしっ!ばしっ! ばしっ!あああっ! ばしっ!ああっ! ばしっ!あうっ! また、連続で50回ほど笞は香織の細い身体を責めた。 はあ。はあ。はあ。 そのときだった。 別の男が部屋に入ってきた。 |
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社長! その男は社長と呼ばれていた。 まずいことになった。 こいつ、うちの機密ファイルを写真に撮ってました。 もしどこかに送っていたら大変なことになります。 な!何だと! あれが表に出ると、おれは破滅だ。 どけ、あとは俺がやる。 |
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