機密捜査官J File-2 アージェント!
第3章 早紀!お願い。早く助けに来て。




あれからどのくらい経ったのだろうか? 香織は意識を取り戻した。しかし、太腿もお尻もまだまだ痛みが残っている。
身体が泥のように重い。
香織は両手を縛られて天井から吊るされていた。足先はかろうじて床に着いている。 相変わらず、目隠しはされていた。 部屋には誰もいないようだ。




縄が解けないかと手を動かしていると、男が帰ってきた。

おや、お目覚めか? では、続きを始めますか。

香織の正直な心は、もう、この苦痛から逃れたかった。
しかし、これから始まる拷問に耐えぬくことを固く決心した。
仲間を信じて。仲間を守るために。

香織は身体を硬直させて、次の苦痛に備えた。




ばしっ!
あうっ!

やってきたのは、先ほどの細い竹を束ねた笞だった。 しかし、今度は身体を伸ばしている分、痛みが激しいように思えた。

きっと、耐えてみせる。
香織は改めて心に誓った。




ばしっ!あううっ!
ばしっ!あうっ!
ばしっ!ああっ!

笞は香織の細いウエストを責めたてる。
拷問に耐えると心に誓っても、激痛に思わず声が漏れる。
香織は痛みにお尻を振って耐えた。




もっと踊ってもらおう。

そう言いながら、男は笞で香織の腰を打ち続ける。

ばしっ!あううっ!
ばしっ!あうっ!
ばしっ!あううっ!

香織はいきなり、50回ほど笞に打たれた。
お尻よりも細いウエストに打ち込まれる方が激しい痛みを伴う。 みるみるうちに香織のウエストの周りが腫れあがってくる。




いったい、お前は誰だ?
何をしていた?
え?

香織は渾身の力を込めて叫んだ。

言わないわ!

よし!何がなんでも吐かせてやる!





ばしっ!あうううっ!
ばしっ!あああっ!
ばしっ!あうっ!

笞が香織の身体に打ち込まれるたびに、激痛に香織の身体は伸び上がる。
顔は苦痛に歪む。
先ほどからの拷問で、意識が朦朧としている。




ばしっ!あっ!
ばしっ!あうっ!
ばしっ!ああうっ!

今度は何回続くのだろう。

そう考えながら、香織は激痛に耐えた。

ううう。痛い。
はやく。早紀。はやく助けて。おねがい。




ばしっ!ばしっ!ばしっ!ばしっ!
ばしっ!あああっ!
ばしっ!ああっ!
ばしっ!あうっ!

また、連続で50回ほど笞は香織の細い身体を責めた。

はあ。はあ。はあ。

そのときだった。
別の男が部屋に入ってきた。




社長!

その男は社長と呼ばれていた。

まずいことになった。
こいつ、うちの機密ファイルを写真に撮ってました。 もしどこかに送っていたら大変なことになります。

な!何だと!
あれが表に出ると、おれは破滅だ。
どけ、あとは俺がやる。


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