機密捜査官J File-1 レースクイーン養成学校
第2章【一本鞭】


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ひゅっ!
風を切る音と共に、細い一本鞭が早紀の身体めがけて飛んできた。
鞭の先が早紀の身体で曲がり、スピードを上げて右のわき腹に突き刺さった。

びしーーーっ!
ぎゃああああっ!

さっきまでの鞭の何十倍もの激痛が早紀を襲った。 激しい鞭の音に重なるように、早紀はすさまじい叫び声を上げた。

いやああああ!いたい!やめて!

1回打たれただけで、早紀はのた打ち回った。


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こんどは子供だましじゃないだろう。
どこまで絶えられるかな?

ううう。い、言うもんですか。

そうか。それはけっこう。

社長はあごで男に合図した。


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ぴしーっ!

ぎゃううう!

たった1撃が恐ろしい痛さだった。
早紀はまるで焼け火箸を当てられているような激痛を味わった。
早紀の意思を無視して、涙が溢れてくる。

あああ。痛い!


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ぴしーっ!ぎゃあ!
ぴしーっ!ぎゃあああ!
ぴしーっ!ぎゃああああ!

一本鞭は容赦なく早紀の身体に襲いかかる。
早紀の素肌には何本もの鞭の跡が刻まれていく。
焼け付くような激痛が頭の先まで伝わり身体が硬直する。
そのたびに、早紀は身体を跳ね上がらせて絶叫した。
鞭は20ほど続いて、止んだ。


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あう。あううう。うううう。

鞭が止んでも、早紀は苦痛に身悶えつづけた。
いつまでもいつまでも、痛さが遠のかない。
脚ががくがく痙攣している。

どうだ?もうそろそろ吐く気になっただろう?

言わないって、言ったでしょ。

おお、がんばるなぁ。


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ぴしーっ!ぎゃああああ!
ぴしーっ!ぎゃああああああ!
ぴしーっ!ぎゃああああうううう!

再び鞭が嵐のように早紀の柔らかな身体に打ち込まれた。
胸、脇、腰。
細い一本鞭が早紀の身体を責め続ける。
早紀はひたすら一本鞭の恐ろしい痛みに耐えた。
しかし、鞭はいつまでも早紀に苦しみを与えつづけた。


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ぴしーっ!ぎゃあああううう!

早紀は激痛に絶叫するだけだった。
歯を食いしばる。
しかし、次の鞭が振り下ろされると、早紀の口から絶叫が漏れる。

ぴしーっ!ぎゃああああああ!

意識が次第に朦朧としてくる。


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ぴしーっ!ぎゃああ!痛い!

激しい痛みと痛みの間で、早紀は危うく叫びそうになった。
お願いします。もう許してください。と。
しかし、早紀は鞭に打たれながらじっと激痛に耐えた。

鞭は今度は50も続いて、止まった。


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もう、いい加減に吐いたらどうだ?

社長は言った。
早紀は黙って首を振った。

おい、貸せ。

社長は男から一本鞭を取り上げた。


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ぴしーっ!ぎゃああああ!
ぴしーっ!ぎゃあああああ!
ぴしーっ!ぎゃあああああああう!

社長は早紀が叫び声を上げるのも許さないほど続けて、鞭を振り下ろした。
激痛の嵐が再び早紀を襲った。
早紀の身体は、もう限界だった。
社長が20回ほど鞭を打ちつけた頃。


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ぴしーっ!
ぎゃああああっ!
あっ・・・あ・・・・う・・・

早紀の意思はかろうじて激痛に耐えつづけたが、身体の方は あまりの激痛にもう耐えることはできなかった。
一際大きな叫び声と共に、早紀は意識を失った。


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