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早紀が気がついた時には、早紀は柱に両手を後ろ手にして縛られていた。 どうやら制服は着たままだ。どこに連れてこられたんだろう。 そう思っていると、男の声が聞こえてきた。 気がついたかね。君は最初から怪しいと思ってたんだがね。 何を探してたんだ?どこに頼まれてここに来たのかね? ふん。言うもんですか。 ほう。元気いいな。 そうか。では、しゃべらないでいいぞ。 いつまで持つか、楽しみにしてるよ。 やれ! |
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びしーっ。 社長が命令した瞬間、鞭が早紀のお腹に叩きつけられた。 はあうっ。 激しい鞭の痛みが早紀の身体に広がる。 着ているとは言え薄いエナメル1枚の制服だ。 それは素肌と全く変らない痛みだった。 |
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びしっ!はあうっ! びしっ!あううっ! びしぃぃぃっ!あああうっ! 続けざまに、焼け付くような激痛が早紀を襲う。 早紀の身体に鞭が打ち込まれるたびに、早紀は悲鳴を上げた。 くうう。い。いたい。 |
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まだまだ。 社長が言った。 びしっ!ぐあっ! びしっ!あうっ! びしっ!あっ! びしっ!うあっ! びしっ!はあうっ! 叫び声さえ上げさせないぐらい続けざまに、早紀の身体に鞭が振り下ろされた。 |
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びしっ!あうっ! びしっ!うあっ! びしっ!はあうっ! びしっ!あうっ! びしっ!うあっ! 鞭が休みなく早紀の身体に激痛を与えつづける。 早紀の顔が苦痛に歪む。 |
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はぁ。はぁ。 こんなことしても、時間の無駄よ。 私は何もしゃべらないわよ。 休むな。続けろ。 早紀を無視して、社長は男に命令した。 |
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びしっ!ぎゃあ! びしっ!ぎゃああ! びしっ!ぎゃあああっ! 鞭が立て続けに早紀の身体に振り下ろされた。 早紀は身体をくねらせて、痛みに耐えた。 しかし、鞭が振り下ろされるたび、思わず苦痛の叫び声が上がる。 鞭は続くこと50以上は早紀の身体に打ち据えられただろうか。 鞭が止むと早紀の身体は鉛のようだった。 |
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はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・ あああ・・い・・た・・い・・ うう・・う・・・く・・・ どうかね?少しはしゃべる気になったかね? ・・・そんなわけ・・ないでしょ。 こんな・・子供だまし・・ そうか、じゃ、もう50回ほどくれてやれ。 その、子供だましを。 |
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びしーっ!あうっ! びしーっ!ああうっ! びしーっ!あああうっ! 鞭打たれては叫び、叫んでは鞭打たれる早紀だった。 焼けるような激痛が早紀を責め苛む。 鞭はいつまでもいつまでも終わらなかった。 50回ほどの鞭が続いた。 |
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男はありったけの力で鞭を早紀の身体に打ち込んでくる。 びしーっ!ぎゃああああ! 激しい鞭の音と、早紀の絶叫が、拷問部屋に響き渡る。 びしーっ!いやあああ! |
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はあ。はあ。はあ。 鞭が止んだ。早紀の息が荒い。 身体中に痛みが走っている。 ああ、痛い。痛い。痛い。もういや。 でも、どんなに責められても、組織のことは話すわけにはいかない。 そう心に誓った早紀に社長が言った。 よし。子供だましはやめて、次はこれだ。 おい。やれ。 |
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