第13章 竹刀4背中
ばしっ！う！
ばしっ！あっ！
ばしっ！ぐああっ！
失神から苦痛で覚醒させられるのは、これで何度目だろう。
サラは朦朧とする意識の中でぼんやりと思った。
もう、耐えられないかもしれない。
もう痛いのはいやだろう。
そろそろ吐いて楽になったらどうだ？
Xが言ったが、サラはすぐ首を振った。
言うわけ・・・ないわ。
うーん、よく頑張るな。じゃ、竹刀でほめてやれ。
ばしっ！ぎゃああっ！
ばしっ！うがあっ！
ばしっ！ぐうっ！
また、焼けつくようなずしりとくる痛みがサラを襲った。
サラは一打ごとに息を詰まらせて苦しんだ。
ばしっ！だああっ！
ばしっ！ぎゃあっ！
ばしっ！はうっ！
男は細いサラの背中を思いきり竹刀で打ち据えた。
激痛にサラは身をくねらせて泣き叫んだ。
ばしっ！ひぎゃあっ！
ばしっ！あがあっ！
ばしっ！があうっ！
サラは必死で痛みと戦っていた。
油断すると、すぐ負けてしまいそうだった。
絶対に言っちゃだめよ、サラ。
そう自分に言い聞かせ続けた。
ばしっ！ふぎゃああっ！あ・・・・
しかし、サラの身体はいつまでも続く激痛に崩壊寸前だった。
背中に300以上の竹刀を浴びたサラはまた気を失った。
第14章へ
プロローグへ戻る
当サイトの内容の無断使用は固くお断りします。