吊り拷問!JK探偵事務所 潜入6 武器違法製造
第9章 十露盤
ぎゃああああああっ!
痛い!
ひかるは、脚の痛みにたまらず意識を取り戻した。
ひかるは、十露盤(そろばん)という三角の棒を並べた板の上に正座をさせられていた。
ぐううううっ!
あああ!ああああああっ!
どうだ!痛いか!
痛ければ吐け!
ぐあああああっ!
痛い!
脚の骨が尖った板の上で軋む。
それは、すさまじい痛みだった。
痛みに少しでも身体が動くと、痛みは倍になって戻って来た。
ぐううううっ!
うが!がああああああっ!
吐きたくなるまでそうしていろ!
そう言い残して、また社長は出ていった。
再び、1人取り残されたひかるだった。
ぐううううっ!
ああああああっ!
痛い!
ああああああっ!
吊りよりももっと鋭い痛みがひかるを襲っていた。
くああああああっ!
ぐあああっ!
激痛がいつまでも続く。
まさにそれは地獄だった。
ひかるは動かないようにじっとしていようとしたが、痛みがそれを許さなかった。
10分経った。
ああああああっ!
いやああああっ!
ひかるは大声で泣き叫んだ。
いたいいいいいいいいっ!
叫んでも、誰も答えてくれない。
そして20分が経った頃。
ぎゃああああああっ!
もういやあああああっ!
あ・・・・
ひかるは大きな声で叫び、気を失った。
しかし、気を失って前に倒れた勢いで、脚に激痛が走った。
うが!
あああああああっ!
ひかるはすぐに意識を取り戻した。
ぐあああああああっ!
あああ・・・・・
うぎゃああああっ!
ああああ・・・・・
ひかるは誰もいない部屋で延々と苦しみ続けた。
十露盤に乗せられて40分が経とうとしていた。
もう、ほとんど痛みにも反応しなくなってきた。
そこへ、社長が戻って来た。
どうだ?もう吐く気になったか?
もう・・やめて・・・
おねがい・・・・・
痛い・・痛い・・・
いたいのおおおおおおっ!
ひかるは思わず叫んだ。
じゃ、吐くか?
ひかるは、首を振った。
そうか、もうしばらくそうしていろ。
いや、いや、
もういやあああっ!
あああああああっ!
ぐううううっ!
ひかるはもう自白寸前だった。
しかし、精神力だけがひかるを支えていた。
がああああああっ!
ああああ・・・
ひぎゃあああああっ!
ぐうううう・・・
それから20分はひかるは苦しみ続けた。
もう、意識もほとんどなかった。
ひかるがこの恐ろしい板から解放されたのは、十露盤に乗せられて1時間たった頃だった。
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