吊り拷問!JK探偵事務所 潜入6 武器違法製造
第4章 吊

びしっ!あああっ!
ひかるは3つほど鞭を打たれて目を覚ました。
両手を縛られて吊るされていた。
足が着かない。
完全に身体が宙に浮いていて、全体重が細い手首にかかっていた。
手が・・・痛い!

起きたか。
おれは仕事があるのでしばらく外すから、そのまま苦しんでろ。
そう言い残して社長は出ていった。
ここにはもう誰もいないようだ。
脱出しようとして少し暴れてみたが、手首が締まるだけで逃げられそうにはなかった。
誰か!助けてえええっ!
叫んでみたが、防音室であろうことは容易に想像がついた。

計画では、夜まで潜伏し、それから証拠を掴むことになっていた。
まだ昼過ぎだ。
みんなは、私が捕まっているとは思ってないだろう。
異変に気づくまで、まだ7-8時間はある。
わたし・・・耐えられるかな・・・・
でも、がんばる・・・

しかし、手首の痛みは次第に激しくなってきた。
10分も経つと、もうじっとしていられないほどの激痛になって来た。
あああっ!痛い!
ぐうううううっ!
ひかるは苦しみ続けた。

ああああああっ!
痛い!いたいいいいいっ!
30分経った。
手首の激痛に、ひかるは誰もいない部屋で、いつまでも泣き叫んだ。
もうだめええええっ!
いやああああっ!
しかし、泣いても叫んでも、誰の反応もなかった。

吊るされて1時間近くが経った。
ひかるはもう泣き叫び疲れてぐったりとしていた。
手首は痛すぎてもう感覚がない。
それよりも、誰もいない部屋で一人で苦しみ続けるというこの状況に、ひかるはおかしくなりそうだった。
そこへ、社長が戻って来た。
なぜかほっとするひかるだった。
もう自白して楽になったらどうだ?
思わずうなずきかけた自分に、ひかるははっとした。

言うわけ、ないでしょ!
ひかるは自分に言い聞かせるように叫んだ。
なら、鞭だ!
びしっ!ぎゃあああっ!
びしっ!ぐあああっ!
びしっ!だあああっ!
それから10分以上ひかるは鞭と手首の痛みにずっと泣き叫んだ。
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