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亜希が鞭の激痛に懸命に耐えている頃、真希は、今度は前向きにされて、両手を壁に高く固定されていた。 男は、まだ失神している真希の身体に一本鞭を振るった。 びしっ!う・・ びしっ!う・・ びしっ!ううううん・・・・ 起きたか。では続けるぞ。 |
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真希は一本鞭の痛みで失神し、一本鞭の痛みで失神から呼び戻された。 あああ・・・・いや・・・・・・・ 真希は朦朧としていたが、次第に脳裏にさっきまでの地獄のような苦しみをが蘇ってきた。 あああ・・・・もう・・・・ もう・・・・ゆるして・・・・・・ |
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言っただろう!吐くまでやめないと。 じゃ、続けるぞ! 真希は何か悪い夢を見ているようだった。 さっきまで学校にいて友達とおしゃべりしていたのに。 わたし、何でこんなところにいるの? しかし、一本鞭がすぐさま真希を現実に引き戻した。 |
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びしっ!あうっ! 一本鞭が、柔らかいお腹で激しく弾けた。 今まで打たれていないところを鞭で打たれて、先ほどまでの鋭い痛みが蘇ってきた。 あああ・・・いたい・・・もういや・・・・ びしっ!ぐううっ! また、新たなところを一本鞭で打たれて、真希は激しい苦痛を感じた。 |
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びしっ!ああっ! びしっ!いやあっ! びしっ!あうっ! そら!素直に吐かないからどんどん行くぞ! 男は一本鞭をひゅうひゅうを振り回して、真希のお腹を打ち続けた。 真希は息つく暇もなく、苦痛に泣き叫んだ。 |
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びしっ!ぐああっ! びしっ!はああっ! びしっ!くううっ! 一本鞭が次から次へと真希のお腹を目掛けて飛んでくる。 真希は痛さのあまりに身体をくねらすが、鞭は次々と真希を襲った。 どんな事をしても、この一本鞭から逃れることなど、真希にはできないことだった。 |
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びしっ!いだああっ! びしっ!やあっ! びしっ!ああああっ! いく筋もの一本鞭の痕が、白い真希の柔肌に刻まれていく。 そのたびに、真希はのけぞって苦痛に喘ぐ。 また、真希の脚に痙攣が始まった。 |
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びしっ!あん! びしっ!ああっ! びしっ!あううっ! 30ほど連続で鞭を振るうと、男は手を止めた。 はあ・・・はあ・・・はあ・・・ どうだ?いう気になったか? 真希は肉体的にも精神的にも、もう追い詰められていた。 |
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い・・いたい・・・・・ もうこんなに痛いのはいやだろう? はい・・・・もう・・・いや・・・・ じゃ、素直に吐くか? 親父に何をもらった?どこにある? それは・・・・・・・・・ |
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びしっ!ああああっ! 真希はもう限界だった。 何もかも話して、楽になりたい。 真希は口を開いた。 わたし・・・・・ うん?なんだ? わたし・・・・・・・ |
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びしっ!きゃあああっ! お・・・・ おとうさんから・・・・ もらった・・・・ そうか?何をもらったんだ? ・・・・・・・・・・・・ |
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びしっ!いやあああっ! びしっ!はああっ! びしっ!くああっ! あああ・・・・ もらった・・・・・ふうとう・・・・・・ 封筒か。何が書いてあった? 見ては・・・・だめって・・・・・・ おとうさんが・・・・・・・ |
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びしっ!あうっ! びしっ!いやあっ! びしっ!あああっ! 何が書いてあったと聞いている。 ああああ・・・いたい・・・・ もう・・・いたい・・・・・・ |
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びしっ!くうううっ! だから何と書いてあったんだ! ほんとう・・・・・ ほんとうに・・・・みてない・・・・・ おとうさんが・・・・だめって・・・・ びしっ!ぐあああああっ! ああああ・・・・ほんとう・・・・・ |
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そうか。じゃ、中身はいい。 それはどこにあるんだ? それは・・・・・・・・・ どうした?どこに置いてあるんだ? それは・・・・・・・・ どうした? それは・・・・・・・ いえない・・・・・・・・ |
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びしっ!ぎゃあっ! びしっ!くあああっ! びしっ!いだあああっ! 自白しない真希に再び一本鞭の連打が与えられた。 もう身体中が真っ赤に腫れ上がっていたが、その真っ赤になった肌の上を次から次へと一本鞭が襲う。 |
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びしっ!もうううっ! びしっ!いやあああっ! びしっ!やあああっ! 真希は苦痛に泣き叫んだ。 でも、いくら泣き叫んでも真希を一本鞭が痛めつけ続ける。 真希はひたすら苦痛に苦しみ叫ぶだけだった。 |
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びしっ!ああああっ! びしっ!はああっ! びしっ!あううっ! 真希は本当におかしくなりそうだった。 全身は細かく痙攣していた。 もう・・わたし・・だめ・・・・・ 真希はもうすぐすべてを自白してしまいそうな自分を止められないと思った。 |
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びしっ!ぐうううっ! びしっ!ああああっ! びしっ!やああっ! その気持ちを感じたのか、男は20ほど連続で鞭を打って、手を止めた。 はあ・・・はあ・・・はあ・・・ さて。その封筒は、どこにあるのかな? それは・・・・・・・ |
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真希が封筒のありかを話すのも時間の問題だった。 学校のロッカーの中・・・ そう言いかけたとき、、別の男が部屋に入ってきた。 真希を鞭で打っていた男が、その男の方に近づいて行った。 真希はわずかな間、この恐ろしい拷問の休憩を与えられた。 |
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男たちは低い声でなにやら話をしていた。 ・・こいつらの家も勤め先や学校も探したが何も出なかったそうだ。 徹底的に責め上げて、どこに隠したか吐かせろとの命令だ。 わかった。誰が最初に吐かせるか競争だな。 男たちは小さな声で話していたが、真希の耳にもところどころ聞こえてきた。 そして、最後のセリフは真希の耳にもはっきり届いた。 |
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え?競争って? ここにいるのは私だけじゃないってこと? おねえちゃんや有希もここにいるの? 真希はそれまでの気弱な自分を戒めた。 みんなここで同じように責められているのね。 みんながんばってるのよ。私が自白なんかしてはいけない。 真希は、堅く心に誓った。 |
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